「世界の中心で、愛をさけぶ」を観たのでレビュー

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「世界の中心で、愛をさけぶ」にハマっている。

「世界の中心で、愛をさけぶ」に心を鷲掴みにされてしまった。
TVドラマは、「東京ラブストーリー」で心を鷲掴みにされて以来、特にラブロマンスのジャンルは個人的に禁忌としていたのですが…。

東京ラブストーリー」を観て、僕が最終的に思ったことは
「他人様の作ったドラマでなく、自分自身の人生でドラマチックに、ロマンチックに生きたいモノだ」
でした。
それは今も、きっとこれからも変りませんが、今があまりに幸せだと、そんなロマンチックなこともドラマチックなことも、忘れてしまうようです。
僕は、忘れてしまっていました。
「世界の中心で、愛をさけぶ」を観て、思い出されました。

世界の中心で、愛をさけぶ

世界の中心で、愛をさけぶ
世界の中心で、愛をさけぶ

いろいろ出ています。漫画化、映画化、テレビドラマ化、ラジオドラマ化、舞台化されています。舞台をのぞき全部、一気に観ました、読みました、聞きました。どれも素晴しいです。

僕の持論ですが、

小説、マンガ>ドラマ>映画

という順で作品の世界観の描かれ方というものは下がっていくように感じます。

原作は、およそ作者一人の強い想いを形にできるモノですが、ドラマ、映画はたくさんの人が関わって作られます。その点では、常に、原作を越えそうなものですが、なかなかそういう作品はないように感じます。 映像は、時間の制約が大きいと思いますが、原作を越えるような作品に出会えると幸せです。 先に書いたようにTVドラマはほとんど観ていませんが、 「世界の中心で、愛をさけぶ」は、原作からそれぞれのジャンルで原作の良さを壊さずに新たな世界を構築していて希有な原作越えを達成できた作品だと思います。グレート! こういう仕事がしたい。

個人的には全て観るつもりなら、小説→映画→TVドラマの順にみるのがオススメで、どれか一つなら、映画(138分)かTVドラマ(523 分)のどちらかをオススメします。映画もテレビドラマも、一部の俳優の方々が神懸かり的な演技をして魅せてくれますので小説だけ というのはもったいない 気がします。

小説「世界の中心で、愛をさけぶ」

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泣きながら一気に読みました。

  • 作者 片山 恭一
  • 単行本: 206ページ
  • 出版社: 小学館 (2001/03)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4093860726
  • ISBN-13: 978-4093860727
  • 発売日: 2001/03

そのときは、泣きながら一気には読めませんでしたが。

原作です。実は、映画公開前 たぶん2003年ぐらいに読んでいました。当時2003年の僕には
「好きな人が死んで、悲しむ。ベタな話だなー。どうせ作り話だし…」
と、そのときの僕には、あまりもたらすモノが少なかったようです。
同じメッセージでも、届く ためには、受け手側のタイミングというものがあるんですね。
いま思えば、否定的にならなければならなかった自分だったような気がします。

おかげで、あれほど流行ったセカチューも

「原作があれじゃーなー」

とかなり否定的だった気がします。

読み返してみて、最終章の存在の大きさにはじめて気がつきました。
この最終章 がなければ 駄作だったのかも!? とも思います。
逆に言えば、この最終章があってこの作品は輝いています。
僕は、欲深かったので、全部ホームランを目指してしまいますが、たぶん、誰かのミットにきちんと届くただのスローボールが一球あればいい。
そんな人生も素晴しいと思えるようになりました。

映画「世界の中心で、愛をさけぶ」

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僕は世界が溢れるくらい恋をした。

  • 出演: 大沢たかお, 柴咲コウ, 長澤まさみ, 森山未來, 山崎努
  • 監督: 行定勲
  • 販売元: 東宝
  • 映画上映日: 2004/5/
  • DVD発売日: 2004/12/23
  • 時間: 138 分

タイミングが大事です

2010年7月16日レンタルビデオ屋さんで、なんで 手に取ったのかわかりませんが、
「そういえば、イイって聞いたことがあるなー」
ぐらいです。すっかり以前読んだ原作の内容もうろ覚えです。
「どうせ〜お涙ちょうだいだろ」
という感じで、いい加減な気持ちでの鑑賞スタートでしたが、1回目見終わってすぐに、2回目…。
結局、3回連続で観てしまった。すっかり夜が明けてしまいました。

フィクションで、人の死を利用して、感動させようとする作品は、たくさんあります。
もちろん、「世界の中心で、愛をさけぶ」もその類です。 「人の死」を扱って泣かせよう という作品ははっきり言ってあまり好きではありません。

作中で主人公のサクが
「ジュリエットが白血病になりました。」
と、ラジオに空想を投稿します。映画自体がフィクションなので2重のフィクションなのですが、サクは、この空想を2回 後悔します。
1つめは、アキに
「実際に病気の人の気持ちを考えたことがあるの!!」
と、怒られて。次は、サクの愛するアキが 実際に(映画内ですが)白血病になってしまって。
この2つは、人の死を扱った映画に対しての酷評 そのものです。
この2回描かれるシーンまでに、主人公らの物語に共感できているか いないかがこの作品の評価が分かれるところだと思います。

主人公らの青春時代の描写が、僕の現実の年代も同じで自分とリンクしている部分が多かったのが、鷲掴みにされた理由なのかもしれません。

原作の5章で描かれたシーンを拡張して、ただ悲しいだけでないストーリーに仕上げています。

「学校」「落書き」などの演出の仕方が「東京ラブストーリー」っぽいなーと思っていたら、2回目のエンドロールで東京ラブストーリーの脚本家、坂元裕二さんの名前を見つけてびっくりしました。

ちなみに1回目のエンドロールは、瞳を閉じて しまって観ることができませんでした。

TVドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」

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君を忘れないことが、君と生きることだった。

  • 出演: 綾瀬はるか, 大島さと子, 桜井幸子, 緒形直人, 仲代達矢(特別出演)
  • 監督: 石丸彰彦
  • 形式: Color, Widescreen
  • 画面サイズ: 1.78:1
  • ディスク枚数: 6
  • 販売元: ジェネオン・ユニバーサル
  • DVD発売日: 2009/09/18
  • テレビ放映日:2004年7月2日から9月10日
  • 時間: 523 分

無駄なシーンが少なく、丁寧に作り込まれています。

映画を見終わった次の日、ドラマ化されていることを知り、2010年7月17日早速レンタルビデオ屋さんへ!
一気に見ました。
小説の映像化は2つの手法だと思います。原作のもつ世界観を忠実に再現する、あるいは1つだけ抽出する。忠実に再現する には映画の2時間という長さでは足りないのかもしれません。
映画「世界の中心で、愛をさけぶ」では尺が短いためか、原作を読んでる人を想定してなのかやや説明不足の部分がありましたが、ドラマはしっかり 丁寧に作られていると感じます。
連続TVドラマを久しぶりに観ましたが、今のドラマって、こんなにシンメトリーで台詞やシーンに隠喩をちりばめられて作られているのでしょうか?
DVDで連続で観たからよかったけれど放送で回ごとに間があいたら、きっといろいろ細かいところが理解できなかった、と思う。
だから、一気に観るのをオススメします。エンドタイトル までしっかりと。

私のきらいなTV版 「世界の中心で、愛をさけぶ」について話します。

  • 第5位 夢島でサクちゃんが録音した未来へのテープが、頭出しされているのはおかしくないか?
  • 第4位 スケちゃんが、東京に行く際に、どうして駅で会えるのか? 家に電話を入れるワンシーンが入れば いいのでは?
  • 第3位 夢島のテープ、屋外にそのままむき出しだとおそらく再生できないので、せめて透明のケースに入っている という設定にして欲しかった。
  • 第2位 ラストのスケちゃんの「…夢島には行くなよ」は、「…夢島に行くなら覚悟しなよ。」でもよかったのでは?
  • 第1位 なぜかドリフトする 救急車。両親は乗っていてもいいけれども、普通に慌てて来てくれれば充分だったのでは?

以上、
のみ。
あとは好き。全部好き。

小説「指先の花」

指先の花―映画『世界の中心で、愛をさけぶ』律子の物語 (小学館文庫)アマゾンで買う

映画『世界の中心で、愛をさけぶ』のアナザー・ストーリー

  • 作者:益子 昌一
  • 文庫: 180ページ
  • 出版社: 小学館 (2004/04)
  • ISBN-10: 4094080244
  • ISBN-13: 978-4094080247
  • 発売日: 2004/04

映画「世界の中心で、愛をさけぶ」を深く理解するために

映画「世界の中心で、愛をさけぶ」で大人になった朔太郎の婚約者からの視点で描かれた物語。
これを読んでから映画を観るとまた、新たな発見があること 間違いなしです。

僕の「世界の中心で、愛をさけぶ」

なんで、こんなに鷲掴みにされてしまったのだろう? と思い書き出してみました。

12秒91

1989年 中学生陸上部の彼女に恋していました

サクのように堂々と見学!?はしてませんでしたが、放課後のグランドを観るときは、いつも彼女の走っている姿を探していました。

ウォークマン

1991年 高校生恋人とのテープ交換 やっていました。

高校のときの初恋の甘い思い出です。曲を選んで贈っていました。
さすがに、台詞は吹き込んでないと思うけれども…したかも知れません。
ノーヘル、スクーターで?の合宿を企画して海に行ったりしました。

テープのタイトル「最後のテープ」で別れました。
テープ一本で別れようとしたボク です。

ウルルじゃないけど

ウルルではない

1997年 大学生ウルル に行きました。

高校を卒業したての頃、宗教とか哲学とかにハマッていた僕。
作中でも描かれているアメリカンインディアンやアボリジニーの死生観は、大好きだった。
で、主人公が思ったように、アボリジニーの聖地 ウルルに行ってみたいと思ったのでした。
で、97年、健康に問題が無かった僕は実際ににウルルを目指して、旅立ちます。自転車で…。

 

オーストラリアの真ん中の砂漠を走っていくので、青空には正直うんざりするほどだったのですが、ウルルの夕焼けを眺めようとした時に雨が降ったことが印象的でした。

空が見たい 一度しかない 最後なら わたし 世界で一番 青い空が見たい

サクはこれからどんどんいろんな世界に行って

1999年 社会人白血病で、彼が死にました。

好きだった人の彼が白血病でした。
ボクはそれを知らずに、彼から彼女を奪い、彼女とつきあうことになるのだけれども…。
後で 彼が実は白血病と闘病中だということを知らされます。
彼女が
「それで、彼が 『君は君の人生を生きて』と言ったの…。」

死が老いの延長線上にあるとしか想像できなかったボクは、「好き」の気持ちの半分ぐらいを「白血病」に持って行かれた気がしたのを思い出しました。
ボクを好きになってくれた彼女に対して、嬉しさと悲しさと。
骨髄バンクに登録して、ボクの骨髄が彼と適合するなんて奇跡を想像して自分を慰めてたりしましたが、「世界の中心で、愛をさけぶ」の亜紀と同じように、亡くなりました。

シリアスに死 さらには白血病という設定の作品をいつのまにか観られるようになっていたことに自分自身でもちょっと驚きです。

そして、そんなことを経て、今の僕は、妻に逢って、子供が生まれて、その 世界の中心で、愛をさけぶ。

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白血病で、彼が死にました をkwsk

死ぬ瞬間―死とその過程について (中公文庫)
逃れられない死に直面すると、
第一段階:「否認と孤立」(まさか 私が!!)
第二段階:「怒り」(なんで私が死ななきゃならないのよ!!)
第三段階:「取り引き」(助けて下さい??)
第四段階:「抑鬱」(…)
第五段階:「受容」(ここ 天国だもん)
の段階があるとかないとか…。この課程があるかどうかは別として、即死は避けたいものです。

この段階に非常に似たような段階が、大事な人の死でもあるような気がします。
第一段階:「否認」(まさか あいつがが!!)
第二段階:「怒り」(なんで あいつが!!)
第三段階:「容認」(あいつ はいないんだ…)
第四段階:「忘却」(…)
第五段階:「伝達」(あいつなら きっと…)
大事な人の死(=生)を語れるようになるのが最終段階かと 思います。

kwsk 教えてあげたい気もしなくもないですが、教えられるモノでもない気がします。

原作はあまり良くないですか?
私は結構好きなのですが…。

ベストセラーなので、否定的なレビューが多いと思いますが、僕も好きですよ。
ただ、主人公の回想録なので、登場人物の描写が少なかったり
ちょっとした暗喩が多々登場するので、
実は一気に読む 類の小説ではないのかもしれません。

例えば、娯楽小説とかでは、登場人物の性格や考えは
なにかエピソードで描かれると 大抵変化することなく
一貫しているものです。

小説「世界の中心で、愛をさけぶ」は、出来事によって
実は大きく変化しているので、セリフを丁寧に追っていく
必要があるように思います。

ドラマ、映画は、ラブストーリーなのですが、小説の主題は
きっと恋愛 ではなく、死とか重いテーマなのかもしれません。

ドラマ、映画を観てから、小説という順に観ると
このギャップを気に入るか 否かで評価が分かれと思います。

東京ラブストーリーから流れてきました。

撮影中は、気づきませんでした(あ〜ァ)。
後日、サッカー仲間がロケを手伝ったと知り嫉妬しました。
でも公開されてすぐに見に行き、ロケ地巡りをしました。
下駄箱のシーンは香川中央高校と知りましたが、当然校内には入れません。
暫くして、息子がそこで試合をすると聞き、デジカメを渡して玄関を撮ってもらいました。

今でも、他県から知り合いが来たとき、ロケ地を案内すると喜ばれます(その後、うどん屋巡りです)。
地元の景色の良さを私に教えてくれた、この映画に感謝しています。
そしてこの季節、台風が来るたびに主人公達を思い出します。

こんにちは!
私はセカチューが世間で有名な時は全く興味がありませんでした。テレビドラマの方もあまり観ていなかったのに、たまたま映画版をテレビ放送したときに家族が録画してくれたんですね・・・それを、後日一人で観ました。
号泣でした。納得出来なくて、もう一度観ました。
あんなに映画で泣いたのは初めてでした。DVDをわざわざ買っちゃって、さらに何度も見ちゃいました。
時代設定が、私の高校生時代ともろに同じだったんですね。
DJ役の渡辺美里、「君にあえて」のBJMとか。
人が病気で死ぬ話は大嫌いですが、セカチューは人に恋した記憶を呼び覚ます映画でした。
これを観て号泣した数年後、またもや号泣したのは「恋空」でした。内容はともかく・・・ですが・・・
最近公開中の「ハナミズキ」はご覧になりましたか?

セカチュー映画版のサントラは、まさに僕好みで
SOMEDAY(佐野元春)
そして僕は途方に暮れる(大沢誉志幸)
RASPBERRY DREAM(レベッカ)
きみに会えて(渡辺美里)
が入っていますね。
時代設定が被るところがなんともいえません。
芸能人の方は非常に疎いのですが
喫茶店にいる女のお客さんが渡辺美里さんだっていう
ことは さすがにわかりました。

最近は、映画館で観ないでもっぱら、DVDレンタルして
自宅視聴というスタイルが多いのですが
「恋空」は観ました。「ハナミズキ」は観ていません。
セカチューを観た後、邦画のラブロマンスを攻めていますが、
恋人が病気や事故で死んでしまう悲しいストーリーだとか
死んだ妻がが生き返るストーリーだとか
はあまり好きではないようです。

「おくりびと」はよかったですが…。

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このブログ記事について

このページは、新宿の働かない社長が2010年7月23日 14:03に書いたブログ記事です。

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