地震から1週間が経ちました。
分断された補給路も回復されつつあり、被災地の支援が進むことを願っています。
福島原発にいたっては、はやく近隣住民をはじめ、日本国民の不安が取り除かれることを切に望みます。
地震直後の行動
- 14:49 地震発生 その後、しばし会社の周辺などを見て、消防隊の人より直接、近隣には火事が発生していないのを確認。
- 15:00 我が子らが通う保育園へ自転車で行く。園長先生と話して「全員無事」を確認。
- 15:30 状況を見るために一度自宅に帰る。金魚を飼っているので、その水槽の水がちょっと溢れていたが、家具は地震対策の甲斐あってそれ以外は被害なし。
- 15:40 自転車で近隣を回りながら火災がないことを目視確認しながら帰社。
- 15:44 会社より、これまでメールのやりとりがあった保育園の保護者宛に、「保育園に行ってきまた。お子様は無事です。帰宅困難な場合は、預かります」とメールにて連絡する。
- テレビやインターネットなどで、地震の被害状況をおおまかに把握。
- 16:21 妻の無事をメールで確認
- 17:00 保育園に子供を迎えに行く
- 17:30 自宅にて、「ヨシムラ家、第一次非常事態宣言発令」電気、水道、ガスを自主的にストップしてサバイバルしてみる
- 23:30 妻、東京より徒歩にて帰宅
その後、息子がインフルエンザにかかったこともあり、1週間は備蓄でサバイバルしてみました。
地震から1週間の反省や失敗点と推奨
なにかの参考になれば幸い。
直後の電話通話は極力やめよう
気持ちはわかるが、電話の通話にて、安否確認はするべきではないっ!
電話回線などは、最大利用者数を見込んで整備されていないので一斉に通話をすると回線がパンクして不通になってしまう。これでは本当に必要としている人の電話が通じなくなってしまう。
もし、安否確認のために通話した先の大事な人が危機的状況だった場合、遠距離でなにをするのか? と。
もしかしたら、その大事な人は、救急を電話で要請したいのかもしれない。
それを妨げる行為はあまり許されるモノではない。
まずは人命救助なのだ。一般的に72時間は、人命救助優先に努めたい。
保育園とか地域周辺のネットワークを用意したい
今回のケースでは、保育園側から、メールやWebサイトなどに安否情報を掲載すれば、いちいち問い合わせに対応する必要も無くなるかもしれない。
万が一、園児に傷病者が大量に発生した場合は、現場にいる保育士さんらが頼りだ。電話の弱点は、受けてみないと重要度がわからない点で、貴重な時間を浪費する。
僕のように職場と保育園が近い保護者ばかりではないだろう。
保育園に駆けつけられる保護者が協力して、救助にあたる事態もあるかもしれない。
今回のケースでは、帰宅困難で保育園に迎えに行けない保護者は、知り合いの父母にはいなかったが、既存の知り合い以外の父母には連絡することができなかった。保育園や保育士さんだけに頼らず、父母だけでなんとかできる体制にしたいものだ。
あと、自宅のマンションには、ご高齢の方も多く、足が悪い方もいらっしゃる。 が、何階のどの部屋に住んでいるか、わかりません。ので、無事を確認しにくい。
自宅に寄った際、念のため各階に大声で、
「大丈夫ですか? 助けの必要な方はいらっしゃいますか?」
と、声を掛けてまわったが、万が一、意識不明な場合は助けにもいけない。
一人暮らしのご老人が救助が必要な場合に、救助を求められるのかが疑問だ。
どこの部屋にどんな人が住んでいるのか 個人情報の保護との折り合いを上手くつけて、なんとかできるようにしたい。
こども用の避難グッズは、実際に使ってみよう
1週間程度の自宅避難には備えていたのと、買い占め行動があったので、基本的に備蓄で1週間過ごしてみましたが、いくつか反省があります。
ヘッドランプ(ヘッドライト)は子供用を用意しよう
停電時に備えて懐中電灯、電池などを各種用意してあったのですが、ヘッドライトがいただけなかった。
両手を自由にできるヘッドライトの有効性は言うまでもないのですが、ヘッドライトは僕の登山用のもの。大人には避難としてはオーバースペックなぐらいなのですが、どのモデルも子供の頭だと小さすぎて、頭に固定できず、首掛けライト になってしまいました。
避難食の好みを把握しておこう
大人だったら、
「なんでも食べろっ!」
の一喝で済むのですが、嫌々期の子供だと、避難場所でぐだぐだされては親も周りの人もストレスになるかもしれません。僕は、缶詰のみかんが大好物なので、たくさん用意していたのですが、味覚は遺伝しないのでしょうか?普通のみかんは食べるのに
「このみかん 甘すぎて変!」
とか言いやがって、あまり口にしません。貴重な糖分とビタミンなのに・・・。僕はあまり好みではない桃の缶詰は うれしそうに食べます。
あと、辛子明太子のパスタソースは、子供には辛いようです。日常食ならともかく、避難食ぐらいは、大好きなメニューにしてあげたいものです。
火の危なさを教えておこう
普段キッチンでの料理で火を使う場合なら、鍋に火をかけた状態でちょっと目を離すこともできるかと思います。
が、我が家での避難グッズの調理器具は、登山用で、安定性が悪いため、うっかりすると大やけどになってしまいます。目が離せません。
実際のサバイバルの時には、大人はいろいろ忙しいので、料理ぐらいは、自分でできるようになってもらいたい。
あと、ろうそくが倒れたり、油に引火した際に延焼を防ぐ術も、それぞれ事前に教えておきたいと思いました。
夫婦間での情報の共有
我が家では、僕がなんとなく防衛大臣なので、避難装備や避難糧食などは僕が用意し管理していますが、妻は、なにがどこにあるのか?ほとんど知らないと思います。
あまり特殊なモノはありませんが、使い方がわからないモノもあるかもしれません。
貴重なN95マスクを花粉症対策に使われたり、粉ミルクの備蓄が使われていた実績もあるので、きちんと共有しておかないとなーと思っています。
長女が産まれたときに妻には 有事の際に役立てば と思い
- 赤十字救急法救急員
- 赤十字幼児安全法支援員
- アマチュア無線
の受講をさせ資格認定されていますが、たぶんもうすっかり忘れてることだろう。
万が一の際、わかるようにここにメモしておくと
内容物 |
保管場所 |
|
基本的な避難装備 | 玄関 | |
避難装備 | テントとかストーブとかのキャンプ用品 | ベランダ |
衛生用品 | マスクとか消毒薬とか | 台所の棚 |
救急用品 | 薬と外傷薬など | トイレの棚 |
アウトドア救急用品 | 押し入れ | |
避難糧食 | 約2週間分 | 台所下 |
燃料 | キャンプ用ガス | ベランダ |
ガスコンロ用ガス | 台所上 | |
アルコール | 台所上 | |
水 | 10リットルポリタンク | お風呂 |
10リットルポリタンク | ベランダ | |
2リットルペットボトル数本 | 玄関 | |
避難糧食 | 2週間分 | 台所下 |
睡眠用品 | 寝袋 大人用 と マット | 天袋 |
寝袋 子供用 | ベランダ | |
テントやツエルト | ベランダ | |
ライト | 懐中電灯 | 玄関 |
ろうそく や アルコールランプ | 台所上 | |
ランタン | ベランダ |
ベランダのキャンプ装備は状況(気温)に応じてセレクトして持って行ってくれ。
もし、ベランダの戸や玄関が開かない場合は、玄関にあるハンマーやバールでこじ開けるがよい。
本棚のところに無線機が用意してある。
うー。もう少しまとめないとだめかもしれん。想定してみると、妻だと不安だ。
長男よ、早く一人前になっておくれ。
まとめ
いま 私にできること
- 部屋の電気をこまめに消そう
- デマにまどわされないようにしよう。
- むやみに買い占めるのはやめよう。
も、大事だと思います。買い占めとバランスを取りながら、
未来の災害に対して被害を最小限にする自助努力
も、いま、私にできることと思います。
北海道では店舗の棚から商品が消える事はなく、災害発生から一週間で我が町の名物勇み足親父が被災地に向かいました。
ライオンズクラブのメンバーで割る振りして生活用品を車両に積み込み、まるで出征軍人の見送りと勘違いするほどで、バンザイ三唱までしてしまいました。
後は義援金だけしか出来ませんでしたが、仕事を辞めてでも被災地でリヤカーを引いたり、瓦礫の処理をしたかったのですが、家族の反対もあり食う為には仕事優先で夢は適いませんでした。
テレビを見ていて何時も思うのは、自衛隊と云えども即時に全員の面倒は見れないので、自助努力が大切なのでしょうね。
大災害発生時から暫らくの間は各家庭の備蓄物資などの努力の差が大きく左右するでしょうし、都市部の場合は家屋の下敷きや火災に備えた自警、消防、救助の組織があればと思っています。
カナテコやバリ、ノコギリ、ジャッキが有ると出来ることもあるのですが。
sivbikku様
それぞれが出来ることを精一杯やればよいと僕は思います。
結果、「あーすればよかった」とか効率的にする方策も出てくることもあるかと。
他意はありませんが、もしかしたら、被害にあった東北が地震に対して
国内でもっとも強い 地域だったかのように思えます。
都市部で同じ規模の地震ががあったらどうだったのでしょうか?
将来、いつか必ず来る、東京都を襲う大地震に対して、
出来ることを精一杯 やっていきたいと思います。
阪神・淡路大震災より17年