
アドベンチャーレーサー「田中正人」
対談「アドベンチャーレースで試されるのは人間力」
―人間版パリダカとも称されるアドベンチャーレース。テレビ雑誌などでも紹介され「えっ!こんなところ行くの!!」とその冒険的な内容が印象に残っている人も多いと思います。簡単にはアウトドアのフィールドで競うトライアスロンのような複合種目のレースです。田中正人さんはアドベンチャーレースの第一人者として、現在もアドベンチャーレースに挑み続けています
アドベンチャーレースとは?
山、川、海、洞窟、ジャングル、砂漠、氷河などあらゆる自然を舞台に、男女混成のチームが協力して、主催者より与えられたコースマップとコンパス(方位磁石)を頼りにトレッキング、マウンテンバイク、パドリング、ロープアクティビティなどの多様な種目をこなしながら、ゴールを目指すアウトドアのレースがアドベンチャーレースです。
人間の体力、知力、精神力、適応力を駆使して自然と調和し、現代で失われつつある自然への畏敬の念を思い起こさせると共に、仲間との調和、自己を見つめ直す体験ができます。
イーストウインドWEBサイトより



―いきなりですけど、田中さんにとってアドベンチャーレースってなんですか?
「アドベンチャーレースについては、いろいろ言われているけれども、個人的には一言で言うと『人間力が試される場』だと思ってる。体力はもちろんだけど、チームで協力してゴールを目指さないといけないからコミュニケーション能力とかチームワークとかも必要になってくる。人生の縮図のように、アドベンチャーレース中はもちろん、レース前の準備段階から総合的に人間力が試される、そんなところが魅力なんだよね。」
―なるほど。最近では、チーム「イーストウインド」を率いて世界のアドベンチャーレースに参戦しているほか、国内で「伊豆アドベンチャーレース」「里山アドベンチャー」などアドベンチャーレースに出場する側から提供する側にも挑戦していますね。それはどうしてですか?
「出場するのは、まだ優勝をしていないから。優勝しない限りはアドベンチャーレースは終わりにできないかなー。アドベンチャーレースを作るのはもっと国内にアドベンチャーレースの魅力を伝えていきたいから。よく人から『アドベンチャーレースの第一人者』と言われるけど、もしそうならば、第二人者なりの続く人が活躍したり、実際に体験する人をもっと増やしてその魅力を広めていくことが、そういう人の責務だと思う。難しく言えばこんなことかもしれないけど、実際は、好きだから、これに尽きるかな。」
―今後、アドベンチャーレースがどういう方向に発展していった欲しいと思いますか?
「アドベンチャーレースに限ったことではないけど、例えばアドベンチャーレースのような冒険的な自然体験活動で日本に活気を提供したいと思っている。アドベンチャーレースは自己を見つめなおす体験としてもすごいポテンシャルを秘めていると思う。そして複合競技であるため、いろいろなアウトドアスポーツとも関連ができる。そうした各業界の横のつながりを作って国内のアウトドア文化を盛り上げる役割を担えたらと思っている。」
―「国内では本格的なアドベンチャーレースといわれていた『伊豆アドベンチャーレース』が幕を下ろしました。残るところは「里山アドベンチャー」と期待されていますが、どんな方向性で「里山アドベンチャー」を引っ張っていくおつもりですか?
「やはり伊豆アドに続く本格的なアドベンチャーレースが国内にもなければならないと思います。サッカーや野球がそうであるように、そこから世界の舞台で活躍するような選手が出てきて欲しい。簡単に参加できるアドベンチャーレースも大切だし、国内でもそんなレースが増えてきました。しかし、本格的、これはとってもなにが本格的なのか難しいのですが、少なくとも世界の舞台を知っている私たちがまずは提供しなければならない、と思っています。里山アドベンチャーではアドプロの皆さんにも協力してもらいますからね!」



ご紹介
ビジョンやスローガン
アドベンチャーレースで日本を元気に
「アドベンチャーレースのキーワードは「対自然、対人間、対自分」であると思っている。この3つに真摯に向き合うことで人間力が向上する。主催者の管理の及ばない大自然の中で競技を行なうため全ての危険を受け入れなければならない。しかし、競技であるためかなりの無茶をするので当然のように自然から痛い仕打ちを受ける。そうした中で自然の偉大さや人間の小ささを知ることになる。チームに関しても、極限の中で競技を続けるため仲間を労わる余裕もなくなり自分の本性が曝け出されてぶつかり合う。ぶつかり合いながらも一つの目標に向けて折り合いを付けなければならない。人とぶつかり、己を知る。このレースはまさに社会の縮図だ。普通の社会生活では有り得ない濃い人間関係を体験することになる。その絶好の環境を与えてくれるのが自然だ。人間が学ぶものは全て自然の中にある。それを、アドベンチャーレースを通して日本人に伝えたい。」
プロフィール
生年月日 | 1967年12月2日 | 出身地 | 埼玉県 |
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身長 | 178cm | 体重 | 67Kg |
足のサイズ | 26.5cm | 視力 | 裸眼0.1くらい |
血液型 | B型 Rh+ | 大事にしているモノ | 物に執着はない。あえて言えば妻 |
好きな食べ物 | 甘いもの | 好きな色 | こだわりはない。 |
好きな飲み物 | 甘いものに合うもの | 好きな本 | 実用的なもの |
好きな言葉 | 為せば成る | 学歴 | 国立東京高専・工業化学科卒業 |
好きな過ごし方 | アドベンチャーレース | 死ぬかと思った | 利根川で何度か |
資格 | 日本リバーガイド協会公認リバーガイド、日本山岳ガイド協会公認山岳ガイド、日本赤十字社・救命救急法救助員、東京消防庁・上級救命技能認定、日本赤十字社・水上安全法救助員、メディック・ファーストエイド ・レスキュー3・スイフトウォーターレスキューテクニシャン レベルT,U(急流水難救助の国際資格)、スキー検定(SAJ・2級、SIA・セミゴールド)、スキューバダイビング・Cカード ・大型自動車運転、大型自動二輪運転、甲種危険物取扱者、4級アマチュア無線、2級小型船舶(5t限定&特殊) |
略歴
- 1993年(26歳)第1回日本山岳耐久レース(長谷川恒男Cup)で優勝したことがキッカケで間寛平チームに誘われ、アドベンチャーレースというものを知る。
- 1994年(27歳)レイド・ゴロワーズ(ボルネオ大会)に間寛平チームとして出場。15位で日本人初完走。
- 1995年8年勤めた会社を辞めてプロアドベンチャーレーサーとして独立。
- 1996年Team EAST WINDを結成し、海外の本格的なアドベンチャーレースに参戦し始める。
- 1999年〜2005年 「伊豆アドベンチャーレース」競技ディレクター
- 2001年 結婚
- 2002年〜イーストウインド・プロダクションを設立し、アドベンチャーレース事業を本格展開。「里山アドベンチャー」大会実行委員長
競技暦は、オフィシャルサイトをご確認ください
リンク
田中正人オフィシャルサイト「イーストウインドプロダクション」
弊社との関わり
こんなご協力をしています。
- 2000年 イーストウインドプロダクションオフィシャルサイト制作
- 2002年 「伊豆アドベンチャー」公式サイト DVD制作
- 2003年〜 アドベンチャーフェスティバルおよび「里山アドベンチャー」サポート
注意事項
- このページは2007年2月5日に作成しました
- 掲載内容の正確性には気をつけていますが、本人の趣向は変わりやすいので変更があることをご了承ください。
- 講演のご依頼などは、直接 イーストウインドプロダクションへお問い合わせください
- このページは2007年2月5日に作成しました
最終更新日 2007年2月6日